愛犬ダックス 5歳4ヶ月で椎間板ヘルニアを発症しました。

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愛犬が5歳4ヶ月で椎間板ヘルニアを発症しました。

椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種の中でもダックスが、ダントツ上位に入るのはわかっていましたが、まさかのまさか

うちの子に限って」というのが正直な感想です。

散歩は嫌いだし無理をさせた覚えはないけど、ぴょんぴょん飛んだり跳ねたり、ソファーに飛び乗っていたことも原因の一つでしょう。

再発率も高く、今後どうやって気をつけていかなければならないか、考えさせられる心苦しい出来事でした。

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犬の椎間板ヘルニア

犬の椎間板ヘルニアとは、骨と骨の間のやわらかいクッションとなる椎間板が飛び出て神経を圧迫している状態で、正確な診断を受けるにはMRIを撮ることが必要です。

他にはCT検査や脊髄造影検査があります。

どちらも全身麻酔をかけて行うため体への負担は免れません。

全身麻酔をかけてMRIを撮るなら、ついでに手術も兼ねたほうが体への負担が一度で済むと考えてしまいます。

椎間板ヘルニア発症当日

今思えば前日の夜から、少し元気がありませんでした。

実家に連れて行ったことで、てっきり疲れているものとばかり。後で聞いたら実家での様子も、いつもと比べ大人しかったと言っていました。

当日は、朝から具合が悪く、とおにゃんのお見送りすることもなく、いつも楽しみにしているバタパン(バターを塗ったパンのかけら)さえ欲しがりません。

また日課としている、じゃぶじゃぶ(浴室での水遊び)の声掛けをしても、反応なし。

その場に座り込んみ、少し震えていました。

何事かと慌てて、救急病院を調べるが、6時から9時という朝の時間帯はどこも空いていません。

焦りましたが、どうしようもありません。

完全予約制の係りつけ医は、午後診しか予約を取ることができなかったため、開院と同時に先着順で診てくれる病院に駆け込むことにしました。

医師の診断

診察してもらったところ、軽度の椎間板ヘルニアと診断を受けました。

今後3~4週間は絶対安静にさせるようにとのこと

安静とは、トイレ以外の狭い場所でじっとさせる状態(ゲージレスト)が理想ではあるが、そうもいかないでしょうと言われました。

処方された内服薬

  • 消炎剤(インフラカム)2分の1個を1日分
  • 消炎剤(インフラカム)4分の1個を8日
  • 鎮痛剤(トラマドール)1日2回を3日分
  • ビタミン剤(ビタダン配合)2日に1回を10日分

椎間板ヘルニア 絶対に安静が必要な理由

グレードや治療法など椎間板ヘルニアについて詳しく語って下さってこちらの動画が、とても参考になりました。

内科的治療で様子を見る場合、一ヶ月から一ヶ月半、安静が必要とのこと。

ヘルニアが初期段階で激痛を引き起こすことはよく知られています。

炎症と神経の圧迫がその主な原因であり、この時期は椎間板が柔らかく、運動によってさらに痛みが増す可能性があります。しかし、安静にすることで椎間板が固まり、炎症も減少し、痛みも軽減されることがあります。

このことからも絶対に安静が必要なのです。

また外科的治療を必要とする場合、手術はミリ単位での非常に微細な操作を要することがあります。そのため、獣医師のスキルや経験が非常に重要とのことです。

内科的治療で様子見

夕方、セカンドピニオンも考慮し係りつけ医に向かいました。

この日あった一連の流れを説明し、他に問題がないか血液検査も含め診てもらいました。

血液検査は何も問題なく、CRPも正常とのことで、やはり椎間板ヘルニアで間違いないと診断を受けました。

後ろ足が反り返って歩けなくなるといった状態になれば、一刻も早く連れて来てほしいと言われました。

その場合は、予約なしでも病院が空いている時間帯ならいつでも診てくれるとのことでした。

外科的治療に踏み切る場合、進行度合いよっては一分一秒を争うこともあるからでしょう。

また中には、椎間板ヘルニアの合併症として進行性脊髄軟化症という重篤な症状を引き起こすこともあり、そうなると治療が難しく命に係わることもあります。

経過観察2日目

ゲージレストではなく部屋を閉め切ってルームレストにしました。

移動する際には後ろの右足が上がらず、反り返る感じでよたよたひこずって歩いています。

ほんの僅かな段差さえ、飛び越えることができず戸惑う様子見られます。

そういうわけで、トイレの要り口はオープンにして行きやすいようにしました。

初日より少し悪化し、進行度を表すと、グレード2とグレード3の中間といった状態です。

グレード2とは、内科的治療、外科的治療ともに改善率90%の段階です。

グレード3:麻痺が出てくる。内科的治療での改善率50%~80%、外科的治療での治癒率90%

グレード4:排尿困難になる状態で、内科的治療での改善率50%、外科的治療での治癒率90%

グレード5:完全に麻痺した状態で痛みもなし。外科的治療のみで時間との勝負になってくる。12時間以内の手術で50%、それ以上だと改善率が下がる。

フラワー動物病院公式チャンネルより

食欲はあり、後ろの右足に力が入らないせいで、傾きそうになりながらも残さず出されたものは食べていました。

経過観察3日目

前日と比べやや回復傾向に

経過観察4日目

さらに回復

室内をうろうろし、小走りすることも。ただし段差はまだ後ろの右足が上がり辛い様子。

薬を拒否し、アイスクリームでごまかして飲ませようとしても、薬だけうまく吐き出し飲んでくれません。

無理やり薬を練りこんだフードを食べた直後に嘔吐

このことからも内服薬はこの日以降飲ませていません。

経過観察5日目

またさらに回復

水遊びを催促するようにもなりました。

経過観察6日目

歩き方は、ややぎこちない感じではありますが、時々走ったりもするようになりました。

その都度、絶対安静と厳重注意するが聞いているやらいないやら

さらに水遊びの要求が激しくなるが、飼い主としては無視するしかありません。

段差は、後ろ右足が引っかかりながらも飛び越えられるようになりました。

とはいえ、絶対安静のため階段レベルの段差は完全封印しています。

経過観察8日目

後ろ足を思い切り延ばす起床時の延びが、ようやくできるようになりました。

経過観察9日目

背中全体思い切り延ばせるようになりました。

経過観察10日目

鬱憤が溜まっていたからか、室内を爆走するようになりました。

飼い主止めても聞かず

こうして10日目には、元の元気な姿に戻りました

経過観察12日目

水遊びへの要求が激しすぎて、少し早い気がするが12日目で水遊びを再開させることにしました。

とはいっても今まで3回させていた水遊びを1回に限定

水遊びそのものは、湯船にお湯をためて、鼻先でつんつんウロウロする程度なので、室内を爆走するよりも腰への負担は少ないものと思われます。

今後のヘルニア対策

ヘルニアになったあくる日ソファーを処分しました。

また原付で愛犬と共に出かける際に便利だったペットスリングを、できるだけ腰に負担がかからないものに買い換えました。

散歩はほとんどしないけど、お出かけ用としてハーネスを購入しました。

最初に行った獣医師おススメのアンチノールのジェネリックモエギタブを購入しました。

水遊び後のボール遊びも、爆走するため今のところ制限しています。

これまでも注意はしてきましたが、さらに腰に負担がこないように抱き方も変更しました。

それでも安心はできません。

なぜならいつ再発するかわからないからです。

係りつけ医が仰るには、4歳から6歳にかけ最も発症率が高く、逆に高齢になるにつれあまり動かなくなることから、意外にも発症率は下がるそうです。

4歳から6歳という年齢は、まだまだ若いころと変わらず活発に動けるが、人間と同じで中年期に差し掛かると、いろいろな部位が弱ってくることから起こりやすくなるようです。

なお一ヶ月以上経った今現在は、とても元気で通常の生活に戻った愛犬さくちゃん

再発を防ぐために、腰に負担がくるちょっとした動作にも敏感になり、「さくちゃんは椎間板ヘルニア、絶対安静よ」が口癖になってしまいました。